肌に紫外線があたることによって、表皮のメラノサイトと呼ばれる色素細胞が活性化して、メラニンという色素を作りだします。メラニンは紫外線から肌を守りますが、過剰にできてしまうとシミの原因となります。若いころは肌の再生能力が優れていたため日焼けしてもシミになりませんが、年齢による再生能力の低下がメラニンに異常をきたし、シミを作り出します。肌へのダメージは蓄積されているので、若いころに日焼け対策をしていなかった場合、シミに悩むことになります。
治療するには体にとって必要なメラニンを残し、過剰に作られたメラニンを消すといった作業になります。方法としては塗り薬やレーザー治療などがありますが、全てを取り除くことはできないことを念頭に置いておきましょう。塗り薬の成分として効果があるとされているのがハイドロキノンです。ハイドロキノンはメラノサイト・メラニンの生成のもとに直接作用して、メラニンの生成を抑えて減少させる効果があります。
美白効果はビタミンCの100倍以上あるとされています。市販されている化粧品などにもハイドロキノンが含まれているものがありますので気になる方は試してみるとよいでしょう。次にレーザー治療です。レーザーの光線が皮膚を通り抜けて、皮膚の下にある異常を起こした色素細胞を焼くことにより、細胞を破壊してかさぶたを作ります。
このかさぶたが取れることにより正常な肌になるという仕組みです。シミの治療方法はできた原因や種類によって異なります。複数回の通院が必要とあるので信頼できるお医者さんを探すことがとても重要です。また治療後の再発を防ぐためにも予防の知識をお医者さんに確認することをおすすめします。