若い頃は気にならなかったのに年を取るにつれて目立つようになってくるのがシミです。これを化粧で隠そうとすると厚化粧になりやすく、余計年を取ったように見られますし、かといって、隠さないでいるのも老けた印象を与えてしまいやすいため、非常に厄介な存在といえます。そこで美容クリニックや皮膚科などでシミを消す治療を受けようと考える方も少なくありません。この際、一般的によく用いられているのがレーザーを照射して原因となるメラニン色素を除去することでシミを消したり、薄くするレーザー治療です。
原因そのものを除去することができるため、美白化粧品などでは1年以上かかってしまうシミ取りを3、4か月程度で行う効果の高さがレーザー治療の魅力です。しかし、一方でリスクがあることも知っておかなければいけません。実は一口にシミといってもレーザー治療に向いていないものがあり、これにレーザーを照射してしまうと薄くなるどころか逆に濃くなってしまうこともあるのです。その代表的なものが妊娠中や生理中、更年期障害など女性ホルモンの乱れによって起こる肝斑です。
肝斑は基本的にレーザーを照射することは禁忌とされていますが、医師の目でもなかなか見分けがつきづらいため、見立てを間違えてレーザーを照射してしまいトラブルが起きてしまうリスクがあります。ですので、このようなリスクを知ったうえで信頼のおける医師の元でしっかり相談をしてから最も適切な治療を受けることが重要なのです。